工場勤務をしていると、
「資格って取った方がいいの?」
「資格を取ったら実際に仕事で役立つ?」
と考えることがあると思います。
私自身、製造現場で働く中で、危険物取扱者 乙種第4類(乙4)とフォークリフト運転技能講習を修了しました。
また、大学では食品や衛生に関する分野を学んでおり、そこで身につけた知識も食品を扱う現場で働くうえで役立っていると感じています。
資格を取ったからといって、すぐに給料が上がったり、昇格したりするとは限りません。
しかし実際に取得してみると、安全に対する考え方が変わったり、担当できる仕事内容が増えたりと、仕事にプラスになった部分がありました。
この記事では、私が実際に取得した資格や学んできたことをもとに、「工場勤務で資格を取る意味」について紹介します。
さらに、現場で機械トラブルなどに対応してきた経験から、今後取得したいと考えている電気・設備系の資格についても紹介します。
※資格の取得方法、会社の資格取得支援制度、取得後に担当できる業務などは勤務先によって異なります。
工場勤務で資格を取ってよかったと感じる理由
工場勤務では、資格がなくても担当できる仕事がたくさんあります。
そのため、「資格なんてなくてもいいのでは?」と思う人もいるかもしれません。
私も実際に働いてきて、資格の数だけで仕事ができるかどうかが決まるわけではないと感じています。
一方で、資格取得のために勉強した知識が仕事に役立ったり、資格を取得することで新しく担当できる仕事が増えたりすることもあります。
私の場合、乙4とフォークリフトでは、取得後に感じたメリットが大きく違いました。
乙4では、危険物や火災、安全に関する知識を学んだことで、現場での安全に対する考え方が変わりました。
フォークリフトでは、取得後に実際に担当できる仕事内容が増えました。
資格によって役立ち方は違いますが、「自分にできることを増やす」という意味で、資格取得には価値があると感じています。
取ってよかった資格
危険物取扱者 乙種第4類(乙4)
乙4は自分から取得を希望した
危険物取扱者乙種第4類、いわゆる「乙4」は、会社から取るように言われた資格ではありません。
私の場合は、自分から取得したいと希望して挑戦しました。
せっかく工場で働いているのであれば、仕事にもつながる知識を増やしたいと考えたことがきっかけです。
工場ではさまざまな設備や物質を扱うため、安全に関する知識は身につけておいて損はないと思いました。
1日約1時間を1か月半勉強して一発合格
乙4を受験すると決めてからは、仕事をしながら勉強しました。
私の場合は、
1日約1時間 × 約1か月半
が勉強期間の目安です。
仕事があるため、一日に何時間も勉強するのではなく、毎日少しずつ続ける方法を取りました。
結果として、最初の受験で合格することができました。
もちろん、必要な勉強時間には個人差があります。
ただ、働きながらでも毎日少しずつ勉強を続ければ、十分挑戦できる資格だと感じました。
乙4を取得して安全に対する考え方が変わった
乙4を取得したからといって、私の場合はすぐに仕事内容が大きく変わったわけではありません。
それでも、仕事に対する考え方には変化がありました。
資格の勉強を通して、危険物の性質や火災予防、安全な取り扱いなどについて学びます。
工場では、安全のためにさまざまなルールや作業手順が決められています。
以前なら、
「会社のルールだから守る」
と考えていたことでも、知識が増えることで、
「なぜこのルールが必要なのか」
まで考えるようになりました。
これは、実際に資格を取得して感じた大きな変化の一つです。
資格の知識が現場を見る視点にもつながった
製造現場では、自分だけが安全に作業できればいいわけではありません。
周囲で働く人や設備の状態にも目を向けながら、安全に製造を続ける必要があります。
私自身、現場では決められた作業手順を守らず、自己流で作業してしまったことが労災につながったケースを見てきました。
そういった経験もあり、安全に関する知識を身につける重要性を感じています。
乙4を取得したことで直接給料が上がったわけではありませんが、安全について知識を持ったうえで現場を見るようになったことは、取得してよかったと感じる理由の一つです。
フォークリフト
フォークリフトは会社から取得するように言われた
乙4とは違い、フォークリフトについては、会社から取得するように言われたことがきっかけでした。
会社の資格取得支援を利用して講習を受けています。
私の場合は4日間の講習に参加し、そのまま無事に修了することができました。
乙4のように長期間自分で勉強したわけではありませんが、取得後の仕事への影響はこちらの方が分かりやすかったです。
フォークリフト取得後に仕事内容が増えた
フォークリフトを取得して特に良かったと感じているのが、実際に担当できる仕事内容が増えたことです。
工場では、製品を作ることだけが仕事ではありません。
原料や資材など、製造に必要なさまざまな物を移動させる必要があります。
フォークリフトを扱えるようになったことで、それまで対応できなかった仕事にも対応できるようになり、自分の業務の幅が広がりました。
これは資格取得による変化を実感できた経験でした。
「できる仕事が増える」のは資格取得の大きなメリット
工場では、一つの作業だけができる人よりも、複数の仕事に対応できる人が必要になる場面があります。
もちろん、資格を持っているだけで評価が決まるわけではありません。
しかし、
「この作業もできる」
「この仕事にも対応できる」
というものが増えていくことは、自分の仕事の幅を広げることにつながります。
私にとってフォークリフトは、資格取得が実際の仕事内容の変化につながった資格でした。
大学で学んだ食品・衛生の知識も現場で役立っている
資格とは少し違いますが、私自身、大学では食品や衛生に関する分野を学びました。
実際に食品を扱う製造現場で働いてみると、学生時代に学んだ知識と現場の仕事がつながると感じることがあります。
食品工場では、
衛生管理、異物混入防止、品質管理、製品の安全性など、さまざまなことを考えながら製造する必要があります。
実際の現場では教科書通りにいかないことも多く、現場で初めて学ぶこともたくさんあります。
それでも、食品や衛生について学んだ経験があることで、「なぜこの管理が必要なのか」を考える土台にはなっていると感じています。
食品工場では「人の目」も重要だと感じる
食品工場で身につけた衛生管理や品質確認の経験は、品質管理の仕事にも活かせる可能性があります。
関連記事:工場勤務から品質管理へ転職するには?必要なスキルと仕事内容を現場経験者が解説
食品工場では、機械やセンサーなどを使って品質を確認することもあります。
しかし、すべてを機械だけに任せられるわけではありません。
実際の製造現場では、人の目による確認が重要になる場面もあります。
製品の状態にいつもと違う部分がないか。
異物などの異常がないか。
品質に問題がないか。
こうした確認を積み重ねながら製品を作っていきます。
大学で食品や衛生について学んだことに加えて、実際の製造現場で品質を確認してきた経験によって、食品を安全に作ることへの意識も深まったと感じています。
会社の資格取得支援は積極的に利用した方がいい
私が乙4とフォークリフトを取得するときには、会社の資格取得支援制度を利用しました。
そのため、私の場合はどちらも自己負担なしで取得できました。
これは非常にありがたかったです。
資格を自分で取得する場合、受験料だけでなく、教材費や講習費などが必要になることがあります。
会社が仕事に必要な資格取得を支援してくれるのであれば、それを利用しながらスキルアップするのも一つの方法です。
自分でお金を払って取得するか迷っていた資格でも、会社の制度があれば挑戦しやすくなります。
転職するときは「資格取得支援」も確認したい
自分が実際に資格取得支援を利用した経験から、転職先を探すときにも資格取得支援制度は確認しておきたいポイントだと感じています。
求人を見ると、どうしても基本給や賞与、年間休日などに目が行きます。
もちろん、それらは非常に重要です。
しかし長く働くことを考えるのであれば、
「入社した後にどんなスキルを身につけられる会社なのか」
という視点も持っておくといいと思います。
資格取得支援が充実している会社であれば、働きながら新しい資格を取得し、担当できる仕事を増やせる可能性があります。
ただし、対象となる資格や会社が負担してくれる金額、取得条件などは会社によって異なります。
求人情報だけで分からない場合は、面接などで確認しておくといいでしょう。
関連記事:工場勤務の転職で失敗しない求人の見方|確認したいポイントを現場経験者が解説
今後取りたい資格
第二種電気工事士
ここからは、まだ取得していませんが、今後取得したいと考えている資格です。
その一つが、第二種電気工事士です。
工場で働いていると、製造作業だけでなく、機械や設備のトラブルに対応することがあります。
私自身も機械トラブルへの対応を経験する中で、設備だけでなく、電気についての知識があることの重要性を感じるようになりました。
機械が止まったときに原因を考えるには、機械そのものの知識だけでなく、電気系統についての知識が役立つ場面もあります。
もちろん、資格を取得しただけであらゆる設備を修理できるようになるわけではありません。
また、電気工事には資格や作業範囲に関するルールがあるため、知識があるからといって自己判断で作業していいわけでもありません。
それでも、設備や電気について体系的に学ぶという意味で、今後挑戦してみたい資格の一つです。
機械保全技能士
もう一つ興味があるのが、機械保全技能士です。
製造現場では、機械が正常に動き続けることが生産を安定させるうえで重要です。
実際に働いていると、機械トラブルが発生することもあります。
私自身もこれまで機械のトラブル対応を経験してきました。
最初は分からなかったトラブルでも、経験を重ねることで原因を考えたり、対応できたりすることが増えていきます。
トラブルを解決できるようになると、周囲から頼られる場面も増えていきました。
こうした経験があるからこそ、設備保全についてさらに体系的に学ぶことにも興味があります。
今後さらに現場でできることを増やしていくのであれば、取得を検討したい資格です。
資格は「取ること」より「どう仕事に活かすか」が大切
実際に資格を取得して感じるのは、資格を持っているだけで仕事ができるようになるわけではないということです。
乙4を取得したことで、安全について考えるための知識が増えました。
フォークリフトでは、取得後に実際に仕事内容が増えました。
大学で学んだ食品や衛生の知識も、実際の製造現場を経験することで、より仕事とのつながりを感じるようになりました。
資格や知識は、それ自体がゴールではありません。
学んだことを実際の仕事でどう活かしていくか。
そこまで考えることが大切だと思います。
資格だけでなく、日々の製造作業やトラブル対応を通じて身につけたスキルも、今後のキャリアに活かせる大切な経験です。
関連記事:工場勤務で身につくスキル7選|転職で評価される経験を現場経験者が解説
工場勤務ではどんな資格を取ればいい?
今回紹介したのは、私自身が取得した資格や、これまで学んできたことが中心です。
工場で役立つ資格はほかにもあります。
どの資格が役立つかは、
製造、品質管理、設備保全、生産管理など、今後どのような仕事をしたいのかによっても変わります。
そのため、
「とりあえず資格を取る」のではなく、「自分はこれから何ができるようになりたいのか」から資格を選ぶ
のがおすすめです。
工場勤務で役立つ資格を幅広く知りたい人は、こちらの記事でも詳しく紹介しています。
関連記事:工場勤務で役立つ資格おすすめ10選|転職・キャリアアップに活かせる資格を解説
まとめ|資格は工場でできる仕事を増やすきっかけになる
私が工場勤務を経験する中で実際に取得したのは、危険物取扱者乙種第4類とフォークリフトです。
乙4は自分から取得を希望し、1日約1時間の勉強を1か月半ほど続け、最初の受験で合格しました。
取得後すぐに仕事内容が大きく変わったわけではありませんが、安全について学んだことで、現場のルールや危険に対する考え方が変わりました。
フォークリフトは会社から取得するように言われ、4日間の講習を受けて修了しました。
こちらは取得後に実際に担当できる仕事内容が増えたため、資格取得のメリットを分かりやすく実感できました。
また、大学では食品や衛生に関する分野を学んでおり、実際に食品を扱う現場で働く中で、学んだことと仕事がつながる場面もありました。
今後はさらに仕事の幅を広げるため、第二種電気工事士や機械保全技能士など、電気・設備系の資格にも挑戦したいと考えています。
資格を取っただけで、必ず給料が上がったり評価されたりするわけではありません。
それでも、資格取得を通して知識を増やしたり、担当できる仕事を増やしたりすることは、自分のキャリアを考えるうえで一つの武器になります。
工場で長く働いていく人も、将来的に転職を考えている人も、自分がこれからどんな仕事をしたいのかを考えながら資格を選んでみてください。


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