「工場勤務って実際きついの?」
「工場に転職しようと思っているけど、仕事についていけるか不安」
工場勤務を考えている人の中には、このような不安を感じている人もいるのではないでしょうか。
工場の仕事には、決められた作業を覚えやすい、ものづくりに関われる、経験を積むことで機械操作や現場管理などへ仕事の幅を広げられるといった面があります。
一方で、実際に働いてみると、立ち仕事や暑さ・寒さ、夜勤・交替勤務、機械トラブルへの対応など、大変だと感じる場面もあります。
私自身も工場の現場で、検品、製造・包装、機械の操作や設定、人員管理、新商品の立ち上げなど、さまざまな仕事を経験してきました。
その中で感じたのは、「工場勤務=きつい」と一括りにすることはできないということです。同じ工場勤務でも、仕事内容や勤務形態、職場環境によって大変さは大きく異なります。
この記事では、実際に工場で働いてきた経験をもとに、工場勤務で大変だと感じやすいことや、働く前に確認しておきたいポイントを紹介します。
工場への就職・転職を考えている方は、自分に合った仕事か判断する参考にしてみてください。
工場勤務で実際に働いて感じた大変なこと7選
夜勤・交替勤務で生活リズムが崩れやすい
工場によっては、日勤だけでなく夜勤や交替勤務があります。
夜勤では深夜手当などによって収入が増える場合がありますが、生活リズムを整えるのが大変だと感じることもあります。
私自身も夜勤を経験しましたが、少し夜勤をするだけでも生活リズムが崩れてしまい、十分に睡眠を取れないことがよくありました。
夜勤が終わって日勤に戻るときなどは、睡眠時間を元に戻すのが難しいと感じることもあります。
夜勤・交替勤務のある工場を検討している場合は、手当や給料だけでなく、勤務パターンや夜勤の頻度まで確認しておくことが大切です。
関連記事: 工場勤務の夜勤はきつい?メリット・デメリットと続けるコツを現場経験者が解説
繁忙期は仕事のことが頭から離れにくい
製造業では、商品や業種によって忙しくなる時期があります。
繁忙期になると生産量が増え、普段より忙しくなったり、仕事について考える時間が増えたりすることもあります。
私自身も繁忙期には、休みの日でも仕事のことを考えてしまうことがあり、大変だと感じることがあります。
ただ、私の場合は入社したときに「この時期は忙しくなる」と事前に説明を受けていたため、ある程度覚悟したうえで働くことができました。
そのため、工場へ就職・転職するときは、残業時間だけでなく「繁忙期はいつなのか」「その時期はどのくらい忙しくなるのか」も事前に確認しておくと、入社後のギャップを減らしやすくなります。
異動すると人間関係を一から作ることもある
同じ会社で働き続けていても、部署や工場内で異動することがあります。
異動すると、一緒に働くメンバーや上司が変わり、新しい職場で人間関係を作っていく必要があります。
仕事内容を覚えるだけでなく、「誰に相談すればいいのか」「それぞれの人がどのような仕事を担当しているのか」などを一から把握する必要があるため、人によっては負担に感じることもあるでしょう。
一方で、人とコミュニケーションを取ることが好きな人にとっては、新しい人と関わったり、別の仕事を経験したりできる良い機会になる場合もあります。
異動を「大変なこと」と感じるか「経験を広げる機会」と感じるかは、人によって違う部分だと思います。
機械トラブル・ライン停止時の対応が大変
工場では、機械トラブルなどによって突然ラインが停止することがあります。
ラインが止まった場合、機械を復旧させることだけを考えればいいとは限りません。復旧するまでの間、ほかの作業者に何をしてもらうのかを考える必要もあります。
私自身、ライン停止時にはこの判断が意外と大変だと感じています。
作業者の中には、自分から次の作業を探して動ける人もいれば、指示がないと何をすればいいのか分からず、ラインが止まったまま待ってしまう人もいます。
そのため私は、ラインが停止したときは機械の復旧だけに集中するのではなく、まず周囲の作業者に別の作業を指示することを心がけています。
清掃や片付け、材料の準備など、その間にできる仕事を振り分けておけば、ラインが止まっている時間も有効に使うことができます。
特にリーダーや現場をまとめる立場になると、機械の状態だけでなく、人をどう動かすかまで考える必要があるため、トラブル発生時の判断力も重要になります。
立ち仕事や体を動かす作業で疲れる
工場の仕事では、長時間立ったまま作業したり、工場内を移動したりすることがあります。
仕事内容によっては、材料や製品を運んだり、同じ姿勢で作業を続けたりすることもあるため、慣れるまでは体力的に大変だと感じる人もいるでしょう。
一方で、デスクワークのように長時間座っているよりも、体を動かしながら働く方が合っている人もいます。
私自身も、じっとしているより体を動かして仕事をする方が合っていると感じています。
そのため、「工場勤務だから体力的にきつい」と考えるのではなく、実際にどの程度立ち仕事があるのか、重量物を扱うのかなど、具体的な仕事内容を確認することが大切です。
暑さ・寒さなど職場環境がきついことがある
工場によっては、暑さや寒さなど職場環境が大変な場合があります。
特に製造する商品や使用する設備によっては、空調が効きにくかったり、機械から発生する熱によって作業場が暑くなったりすることもあります。
私自身も、夏場にかなり暑くなる環境で仕事をした経験があります。暑い環境で長時間作業すると体力を消耗しやすいため、水分補給や休憩などの体調管理が非常に重要だと感じています。
反対に、扱う商品によっては低温の環境で作業する工場もあります。
求人を見るときは仕事内容や給料だけでなく、「実際にどのような環境で作業するのか」も確認しておきたいポイントです。
品質と安全に対する責任がある
工場では、決められた数量を生産するだけではなく、商品の品質と働く人の安全を守りながら製造する責任があります。
私自身、仕事の中でお客様からいただいたクレームに対して、回答を考えるような業務に関わることもあります。
その際に大変だと感じるのが、発生した問題の原因を確認したうえで、お客様に納得していただけるような回答を考えることです。
製造する側からすると小さな問題に感じることであっても、実際に商品を購入したお客様の立場から考えれば、不安や不満につながることがあります。
そのため、お客様の気持ちを考えるほど、普段の製造段階から品質の良い商品を作らなければならないという責任を感じます。
また、工場では品質だけでなく安全を守ることも非常に重要です。
私自身、決められた手順を守らなかったり、自己流のやり方で作業したりしたことが原因で、労災につながったケースを実際に何度か見てきました。
忙しいときほど「これくらいなら大丈夫」と手順を省略してしまいそうになることもありますが、少しの油断が大きな事故につながる可能性があります。
特に周囲の作業者を見る立場になると、自分が安全に作業するだけでなく、ほかの作業者が正しい手順で作業できているかにも気を配る必要があります。
工場勤務は商品を作る仕事ですが、その先には商品を購入してくれるお客様がいて、同時に現場で一緒に働く人たちもいます。
「良い商品を安全に作る」ことに責任を持つ必要がある点も、工場勤務の大変さの一つだと感じています。
工場勤務のきつさを減らすためにできること
入社前に仕事内容や勤務形態を確認する
工場勤務の大変さは、会社や仕事内容によって大きく異なります。
同じ「工場勤務」でも、日勤のみの職場もあれば夜勤・交替勤務がある職場もあり、立ち仕事の多さや扱う製品、職場の温度などもさまざまです。
そのため、求人票を見るときは給料だけで判断せず、仕事内容や勤務時間、夜勤の有無、残業時間、年間休日なども確認しておくことが大切です。
また、繁忙期がある会社の場合は「いつ頃が忙しいのか」「繁忙期にはどのくらい残業が増えるのか」なども確認しておくと、入社後のギャップを減らしやすくなります。
関連記事: 工場勤務の転職で失敗しない求人の見方|確認したいポイントを現場経験者が解説
分からないことを一人で抱え込まない
工場では、機械トラブルや品質上の問題など、自分一人では判断できないことが起こる場合があります。
特に仕事に慣れていないうちは、分からないまま自己判断で作業を進めるよりも、上司や先輩に確認することが大切です。
私自身も現場で働く中で、トラブルが発生したときほど周囲との連携が重要だと感じています。
分からないことを聞ける人や、異常があったときにすぐ報告できる人は、安全や品質を守るうえでも重要な存在です。
生活リズムと体調管理を意識する
工場勤務では、仕事内容だけでなく勤務時間によっても体への負担が変わります。
特に夜勤や交替勤務がある場合は、寝る時間や起きる時間が変わりやすく、生活リズムが崩れてしまうことがあります。
私自身も夜勤を経験して、十分に睡眠を取れないことがありました。そのため、夜勤のある働き方では、できるだけ睡眠時間を確保し、自分なりに生活リズムを整えることが大切だと感じています。
また、暑い環境や体を動かす仕事では、水分補給や休憩なども重要です。
無理をして働き続けるのではなく、自分の体調を確認しながら働くことも、工場勤務を長く続けるためには大切だと思います。
経験を積んでできる仕事を増やす
最初は大変に感じる仕事でも、経験を積むことで少しずつ対応できることが増えていきます。
機械の操作や設定、トラブルへの対応なども、経験を重ねることで「まず何を確認すればいいのか」が分かるようになってきます。
また、自分が担当できる仕事が増えることで、単純に同じ作業を続けるだけではなく、機械操作や改善活動、後輩への指導など、仕事の幅が広がる可能性もあります。
私自身もさまざまな仕事を経験する中で、できることが増えるほど仕事に対する見方も変わってきました。
工場勤務が大変だと感じている場合でも、経験を積んで仕事の幅を広げることで、働きやすさや仕事の面白さが変わることもあります。
それでも工場勤務がきついと感じたら
工場勤務の大変さは、仕事内容や勤務形態、職場環境などによって大きく異なります。
もし現在工場で働いていて「きつい」「このまま続けるのは難しい」と感じている場合は、まず何が負担になっているのかを整理してみることが大切です。
例えば、夜勤による生活リズムの乱れが原因なら、日勤のみの部署や職場を検討する方法があります。
人間関係や仕事内容が合わないのであれば、異動によって環境が変わる可能性もあります。
また、給料や休日、残業時間などの条件に不満がある場合は、ほかの会社の求人と比較してみることで、今の職場の条件を客観的に考えやすくなります。
工場で身につけた経験は、別の工場はもちろん、生産管理や品質管理、設備保全などの仕事でも活かせる可能性があります。
そのため、「工場勤務そのものが自分に合っていない」のか、それとも「現在の仕事内容や職場環境が合っていない」のかを分けて考えてみることが大切です。
関連記事:工場勤務を辞めたいと感じる理由8選|辞める前に考えたいことを現場経験者が解説
関連記事:工場勤務に向いている人・向いていない人の特徴|現場経験者が解説
まとめ|工場勤務がきついかどうかは仕事内容や職場によって変わる
工場勤務には、夜勤・交替勤務による生活リズムの乱れや繁忙期の忙しさ、機械トラブルへの対応、人間関係、暑さ・寒さなど、大変だと感じる場面があります。
また、商品を製造する以上は品質に責任を持つ必要があり、安全面にも常に注意しながら働かなければなりません。
私自身も工場で働く中で大変だと感じることはありますが、経験を積むことで機械トラブルへの対応や周囲への指示など、できることも少しずつ増えてきました。
そのため、「工場勤務=きつい仕事」と一括りにするのではなく、自分にとって何が大変なのかを考えることが大切だと思います。
夜勤が合わないのであれば日勤の仕事を探す、仕事内容が合わないのであれば別の職種を検討するなど、同じ製造業の中でも働き方を変えることはできます。
これから工場勤務を考えている人は、給料だけでなく、仕事内容や勤務時間、繁忙期、職場環境なども確認したうえで、自分に合った職場かどうかを考えてみてください。
現在工場で働いていて「きつい」と感じている人も、すぐに「工場勤務そのものが自分に向いていない」と決めるのではなく、何が負担になっているのかを一度整理してみると、次の選択肢が見つかるかもしれません。


コメント